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抵当権つきの不動産の相続において注意すべきポイントは?

抵当権つきの不動産を相続するとなったら、どのようなことに気を付ければいいものでしょうか。

記事では抵当権つきの不動産や相続に関する注意を解説します。

抵当権つきの不動産とは

抵当権とは、借りたお金を返せなくなった場合、お金を借りる時に担保とした土地や建物の代金を貸した側が優先的にもらえる権利のことです。

抵当権つきの不動産は、お金を借りる時に担保となった土地や建物を指します。

たとえば、ローンを完済していないマンションや住宅を抵当権つきの不動産と言います。

抵当権つきの不動産の相続において注意すべきポイント

もしも、抵当権つきの不動産を相続することになった時のポイントをお伝えします。

抵当権の内容を把握

抵当権の内容を調べるには、不動産登記簿等を取り寄せる必要があります。

取り寄せたら、乙区の権利部にある抵当権に関する事項を確認し、権利者その他の事項の欄をチェックしましょう。

そこで確認できるのは以下の内容です。

  • 誰に対する抵当権か
  • 何に対する債務か
  • いくら担保するために設定された債務か

負債の額次第で相続放棄を検討

相続人が引き継ぐのは、被相続人の資産のみでなく、負の遺産である負債も存在します。

そのため、相続人は資産と負債のバランスを確認し、余りに多額の負債であったら、相続放棄を検討することも可能です。

ただし、その場合は、家庭裁判所に申し出て、主張を認めてもらわなければなりません。

そして、相続放棄ができる期間は被相続人が亡くなってから3ヶ月以内になっているので、ご注意下さい。

売却して完済する方法を検討

もしも、抵当権のある不動産の時価が残りのローンよりも上回る金額であれば、不動産を売却して債務をゼロにすることも可能です。

そのためには、不動産会社に査定を依頼して、抵当権のある不動産がどのくらいの時価になるか調べておきましょう。

債務の返済を考えるなら遺産分割協議

相続放棄や売却もせずに、抵当権つきの不動産を相続するのであれば、相続人が債務を返済しなければなりません。

その場合は親族間で遺産分割協議を行い、法定相続分に伴わない債務がある場合は、親族で分担して払うなどの対策が考えられます。

それと並行して債権者の承諾も必要になるため、債権者に相談することも忘れないようにしましょう。

まとめ

抵当権つきの不動産の相続について注意点を説明しました。

抵当権のある不動産を相続する場合はその内容を把握して、相続放棄か売却、または債務の返済を考えましょう。

とはいえ登記の手続きなどで難しい場合には、司法書士に相談することをおすすめします。

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