合同会社に関する登記
合同会社と株式会社の違いは資本金に出資するのが社員か発起人(出資する人)になります。株式会社の最高決定機関は株主総会になるので時に株主と経営者とで会社の運営に関して齟齬が生じるケースもあります。しかし合同会社は出資者が全員社員なので会社の経営がより柔軟におこなうことができるのです。
また、合同会社のメリットとしては株式会社よりも初期費用が抑えられるということでしょう。では実際どのような手続きをするのかをみていきたいと思います。
【合同会社の必要登記事項】
・商号…会社の名前になります。
・目的…会社の事業目的を記載します。明確で適法性があり、営利性が満たされている目的であれば問題ありません。
・本店及び支店所在地…基本的に本社の住所、また支店の住所を記載します。なお本店所在地は必ずしも本社の住所である必要はなく、ある程度自由に決められます。
・存続期間または解散事由についての定款の定め…合同会社の定款(会社のルール)に存続時間・解散事由の決まり事があるときは記載してください。
・資本金の額…その名のとおり出資した合計の資本金額を記載してください。
・業務執行社員の氏名…実際に会社の運営を取り仕切る人になります。定款で定められると、業務執行社員に選ばれなかった出資者の人は経営に関われません。株式会社でいう取締役の立ち位置のひとのことをさします。なお複数人いる場合は人数分の名前を記載してください。
・代表社員の氏名または名称及び住所…平たくいうと会社の社長の立ち位置になるひとの氏名を記します。合同会社は出資者全員が社員なので運営が円滑に進められるように代表社員や業務執行社員の取り決めをする会社が多いです。
・公告方法についての定款の定め…官報・日刊新聞・電子公告の3つの方法があるので好きな方法を記載してください。
以上が登記事項になります。こちらの内容は会社の定款に沿って入力をしてください。また、この時に誤字や脱字をすると修正が必要になるので注意しましょう。
【登記の必要な書類】
・合同会社設立登記申請書…会社登記をおおこなう為の申請書になります。
・定款…会社のルールをが記載された書類になります。
・代表社員の印鑑証明書…代表社員が複数いる場合は、人数分の印鑑証明を用意してください。
・登記用紙と同一の用紙…謄本などに載せる重要な書類になります。間違うと申請が通らないので不備がないようにしましょう。
・払い込み証明書類…資本金の払い込みが証明できる通帳の写しを用意してください。
・法人印鑑届書…法人の実印の届け出になります。
・代表社員就任承諾書…代表社員に選任された人が承諾したことを証明する書類になります。
・免許登録税…最低60000万円かかり、それ以上は資本金×0.7パーセントになります。
以上が合同会社の登記事項や方法になります。株式会社よりも提出書類や登記事項が少ないとはいえ不備があると申請が通らないことがあります。登記に関してお困りの方は一度専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
武藤司法書士事務所では、新宿区・渋谷区・中野区を中心に、全国からのご相談を承っております。商業登記でお困りの方、またお悩みの方へ親身に寄り添いサポートをさせていただきたいと思いますのでお気軽に連絡ください。
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